「THIS IS IT」みてきました☆
演劇関係者やババロワーズメンバーも大絶賛のこの映画
皆さんのいうとおり
オープニングのダンサーのインタビューに熱いものがこみ上げました。
マイケルと同じステージに立つために地球の裏側から飛行機に乗って
オーディションに駆けつけるトップレベルのダンサーたち。
すごいな〜引力やな〜
お客様や共演者にも
ババロワーズがそう思ってもらえるくらいの
高みを目指していかなあかんなーと、畏れ多くも思ったりして。
ただ私は熱烈なファンでもなかったし、マイケル・ジャクソンのこともあまり知らなかったので
きっと見終わったら、色んなレビューに書かれているように
「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンの偉大さや彼の大きな愛に
感動するやろな〜と思い、ハンカチ用意して見ていました。
見始めた当初は
彼のプロフェッショナルさや、それでいて謙虚でフレンドリーなところに
そしてバックステージの楽しさに心躍り
「やっぱり本物やな〜」と感動していました。
単純にエンターテイメントに酔い、わくわくしながらリズムに乗ってました。
ただ後半のある瞬間から、ふと
このマイケル・ジャクソンというひとは
いったいぜんたい「何者」なんやろかと。
私は何をみてるんやろか。
はたして彼はホンマに生きて存在していたんやろかと。
映画を観終わったころには、きっと彼の人間臭さや
エンターテイナーMJと素のマイケルは違うんだな〜
なんて思えるかと思ってた。
違った。
彼は明らかに普通の人間とは違う。
普通の人間は
「今」という瞬間を、「過去」の反省に使ったり、かみしめたり
そして「今」を未来の不安に消費したり、希望に胸ふくらませたり。
「過去」「現在」「未来」が一本のつながった流れであるのに対し
マイケルは
「今、そこ」「その瞬間」にしか生きていないというか存在していないというか。
その瞬間生まれ、その瞬間に死んでいるというか。
時間軸に対して、常に「点」で存在しているような。
子供のころから死ぬまで彼を取り囲む「視線」というものは
「崇める」ものと「蔑む」ものの両極端しかなかったであろう事実。
「ムード」というものは恐ろしい。
これまで彼のゴシップしかしらない人たちも
この映画を見たとたん「聖なる」ものを見るように彼をみるようになる。
崇めるようになる。
コロコロと両極を渡り歩く視線にさらされ
「瞬間」に生きるのは彼の生きるすべであったのか。
なんてことを考えたりして。
ちなみにイエスの誕生を知らせたとされる天使の名前は「大天使ミカエル」
英語読みだと「マイケル」。
きっとかれは天使やったんかもな〜。
それにしても、舞台人のはじっこのはじっこで役者を名乗っている私は
己を恥じたよ。
日々のトレーニングをさぼっていることを。
あかん、こんなんじゃあかんわ。
天使にはなれんでも、そして誰と比べるとかでなく、精進せねば。
ちなみに「スペース・ラビット・ハンバーガー・システム」で
主人公ヒロムを演じた木下なるとの衣装は
衣装のもとっちーのアイディアで
マイケル・ジャクソンをイメージしたところがあります。
それがこれ!足元!
彼の白い靴下風のレッグウォーマーはマイケルジャクソンをイメージしたのです☆
彼の役ヒロムも
まさしく月に赴任された男「ムーンウォーカー」!
マイケルも月で自分のために歌い踊れていたらいいな。